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会員企業を紹介します①太陽油脂

2022年 6月 20日

横浜グリーン購入ネットワークの会員企業を紹介します。取材は記者の春名さんに行っていただきました。
第1回目は太陽油脂株式会社様。持続可能なパーム油を促進し、石けん教室や出張授業に力を入れられている企業です。

食用加工油脂、石けん・化粧品製造などを手掛ける「太陽油脂」(横浜市神奈川区守屋町)。
創業以来、植物油脂を原料にした、環境配慮型の商品作りを続けてきた。なかでも、持続可能性(サステナビリティ)のあるパーム油の使用推進には早くから熱心に取り組み、国内企業の牽引役ともなってきた。「人にやさしく、地球にやさしく」に懸ける同社のこれまでの歩みと思いを取材した。

①太陽油脂の商品を手に説明する堀江さん

①太陽油脂の商品を手に説明する堀江さん

「太陽油脂」の誕生は1919年、ヤシ油を販売した「東京搾油」が始まりで、今年で103年を迎える。
36年に「南洋貿易」と合併、39年にヤシ油からの石けん作りを開始した。現在の「太陽油脂」が設立されたのは、47年のことだ。
50年には日本初の食用のショートニング製造を始める。
同社に強い環境意識が芽生えたのは高度経済成長期だ。多摩川など多くの河川が汚染され、泡だらけになり、魚が浮いた。臭くて飲めなくなる水道水もあった。合成洗剤などが原因だった。
生協などが問題視し、環境に配慮した石けんを求めた。同社はそうした団体とともに、川などの汚染を防ぐため、川や海に流れても分解される、環境に優しい石けんの普及により一層努めた。
時代が進んで、2009年。東マレーシアの環境問題を取り上げた記事を読んだ人から問い合わせがあった。「太陽油脂のパーム油も東マレーシア産でしょうか」と。
パーム油は、アブラヤシの果肉から取られる、世界で最も多く生産されている植物油脂で、マーガリン、パン、アイスクリームなどの食品や、石けん、洗剤、化粧品などに使われる。インドネシアとマレーシアの2カ国だけで世界の85%が生産されている。
広大な土地が急速に開発された結果、①熱帯林伐採など自然の破壊と温室効果ガス排出②野生動物のすみかを奪う③子どもを学校に行かせないで働かせる―などの問題が起きた。
しかし、パーム油は面積当たりの収穫量が多いという利点があり、他の作物から同じ量の油を取ろうとすると、もっと広い土地が必要になる。よりひどい森林破壊につながるという。
同社の決断は、非営利組織RSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)への加入だった。RSPOは、パーム油使用の有無よりむしろ「どのように生産するか」。持続可能な生産を促進することを目的としてWWF(世界自然保護基金)などにより、2004年に設立された。
11年3月に正会員として加盟。国内企業で11番目の早さだった。20年12月には同社の石けん・化粧品すべてがRSPO認証を受けたものになった。
現在では240~250社の国内企業が加盟するが、大規模イベント開催に主体的に関わったほか、日本市場での促進を図るため2019年4月に設立されたJaSPON(持続可能なパーム油ネットワーク)では、大企業に伍して、発足メンバーとして加わった。
同社原料購買・CSR推進グループの矢田馨さんと堀江菜月さんは「企業個別ではなく、日本全体で動いていくことが必要」と話す。

同社はSDGsの重点テーマとして8項目を掲げるが、「パーム油」のほかに、特に力を入れているのは、ESD(持続可能な開発のための教育)だ。
30年ほど前からユーザー相手に実施してきた工場見学は、10年ほど前から対象を一般へと広げた。石けん作り教室などを通して、環境に優しい製品で地球環境に貢献できることを伝えている。
教育機関などと連携して、小・中学校などへの出張授業も積極的に展開している。ゼロカーボン・ヨコハマを全市的ムーブメントに広げていく市民参加型プロジェクト「ヨコハマ・エコ・スクール」(YES)には2020年から登録している。
コロナ禍の感染予防策として手洗いの大切さに着目した、横浜市立瀬ケ崎小学校(金沢区)4年生(現5年)らや地元企業・団体と一緒に、同年から、オリジナルの石けんづくりに取り組んだ。「はまっ子未来カンパニープロジェクト」の一環だ。
給食の廃食油では思うようにいかなかったものの、小柴沖のコンブ、竹炭、ミカンの皮など、子供たちが主体的に素材のアイデアを出して配合した。同社では、リモートで児童らと会議を重ね、試行錯誤を続けていった。
そうして出来上がったのが「横浜金澤黒船石けん」。子供たちが刻印やパッケージも考え、3月からの販売にこぎつけた。
矢田さんは「一個の石けんから地球環境を考える―を合言葉に、これからも、子供だけでなく消費者とのつながりを強めていきたい」と話していた。

②瀬ケ崎小学校の児童らと作った「横浜金澤黒船石けん」

②瀬ケ崎小学校の児童らと作った「横浜金澤黒船石けん」

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