2009年 7月 6日
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横浜グリーン購入ネットワーク
影山会長より、会員の皆様へのご挨拶
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こんにちは!
このたび、横浜グリーン購入ネットワーク(Y‐GPN)会長に就任した影山摩子弥(かげやままこや)です。横浜市立大学CSRセンターの責任者もしております。
横浜グリーン購入ネットワークは、企業やNPO、行政機関、消費者が力をあわせて環境保全の取り組みを効果的に進めるための組織です。企業やNPO、行政機関、消費者が日々の業務や生活の中で必要なものを購入する際、環境にやさしい商品やサービスを購入したり、環境への取り組みをしている企業から購入するようにすれば、環境保全が進みます。しかも、環境への取り組みが収益につながるとなれば、企業はさらに環境への取り組みに力を入れるという好循環が生まれます。
つまり、横浜グリーン購入ネットワークは、環境保全を効果的に進める社会のしくみを整備するための組織です。これまでのしくみは、環境に負担をかけることで、経済や生活を成り立たせるものでした。その中で環境保全を進めることは容易ではありません。しかし、日々の生活や業務の中で、自然に環境への取り組みができれば、格段に進む可能性があります。
たとえば、横浜市は、G30を掲げてごみ削減の取り組みを進めてきましたが、40%以上の削減を達成できました。これほどの成果が出たのは、行政の施策や法の整備によって、ごみを減らすしくみを作ったからです。いわば当然の結果です。
このようなしくみづくりを進めようというのが、横浜グリーン購入ネットワークです。「横浜」を冠していますが、横浜以外の企業や消費者の参加も大歓迎です。多くのみなさんの力が地球を救うのです。みなさんのご参加をお待ちしています。
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総会・講演会報告
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開催日時 平成年6月12日(金)
設 立 総 会:13:30~14:00
情 報 交 換:14:30~14:50
記念フォーラム:14:50~17:10
会場 はまぎんホール ヴィアマーレ
横浜市西区みなとみらい3-1-11 設立総会
横浜グリーン購入ネットワーク(Y-GPN)30会員が出席し(24会員は委任出席)、GPN本部専務理事・事務局長 麹谷和也氏と設立準備委員会代表 大川哲郎氏の御挨拶に続き、審議が行われました。その結果、設立趣意書及び会則、役員選出、平成21年度事業計画及び予算について了承されました。

影山会長
2 設立記念フォーラム
テーマ:「横浜から広げる“グリーン購入”の輪」
約150名の方が出席し、開催されました。主催者である横浜 GPNの会長影山摩子弥氏の挨拶に続き、2名の来賓御挨拶、基調講演、パネルディスカッションが行われました。
来賓挨拶紹介
環境省大臣官房審議官小林正明氏
環境と経済の循環の中で、グリーン購入の重要性について御説明いただき、横浜市は昨年、政府によって「環境モデル都市」に選定されていることから、他の都市の見本になって欲しいとの、熱い期待をお話いただきました。
横浜市中田市長
ホテル滞在中には、歯ブラシなどのアメニティは持参し、ホテル提供の使い捨てアメニティは使用しない、ふだん、必要な物を有難く使うといった、中田市長自身の、不必要な物を排除するライフスタイルが紹介されました。燃やすごみを減らす横浜市の「G30」の取組の結果、現在は目標を超える約40%削減を達成していること、そして、排出量が増える「リバウンド」現象が生じていないことが報告されました。そして、購入する行為が製品の生産に与える、経済の循環を踏まえ、私自身が買い物を通じて、市場に「意思を伝える」重要性を主張されました。これはまさしく「グリーン購入」の重要性をとらえた、わかりやすい言葉です。

環境省 小林審議官
記念フォーラム
枝廣淳子氏による基調講演
タイトル「私たちにできる地球温暖化対策」
地球温暖化に関するデータと、具体的な行動や活動を紹介しながら、私たちが今、何をすべきかが語られました。スウェーデンでは、バイオ燃料を使用した自動車が開発されるきっかけとなったのは、生産最少単位が3,000台であり、確実に売れる確約が取れないと生産しないという自動車会社の話を知った支援者たちが、3,000人の購買予定者を確保し、生産に踏み切らせた「プロシューマー(消費者は生産者でもある)」の事例が紹介されました。また、枝廣氏の会社では、使い捨てのお皿を使わない取組として、お弁当屋に自分のお皿を持参して、お弁当を購入する「皿エコ隊」の活動を実践していることも紹介されました。買い物は市場に投ずる「投票」であることを意識して、私たちが日常、行動することの重要性をわかりやすくお話いただきました。
パネルディスカッション
タイトル「地球温暖化対策を考える~企業、市民、
行政をつなぐ“グリーン購入”~」
コーディネーターは、GPN本部専務理事・事務局長 麹谷和也氏に務めていただき、枝廣淳子氏、小川長利氏(滋賀県琵琶湖環境部循環社会推進課参事、滋賀GPN幹事)、影山摩子弥氏(横浜市立大学教授、横浜GPN会長)、高橋俊和氏(横浜市地球温暖化対策事業本部地球温暖化対策課長)の皆さんにパネリストとしてお話いただきました。
小川氏からは滋賀県におけるグリーン購入の取組が、高橋氏からは横浜市の「環境モデル都市」の取組が紹介されました。続いて、枝廣氏は消費者の立場から、影山氏は企業のCSRという観点からお話されました。

パネルディスカッション
最後に会場にいる参加者とパネリスト質疑応答を、行いました。